かつては最大の屋久杉として君臨した、威風堂々と高く聳える大王杉

急な斜面に立っているため、下から仰ぎ見ることになる巨樹は実際の樹高よりも高く感じられ、容易には近づけない屋久島の奥地から、威風堂々と島の全てを見下すかのように高く聳えるその容姿には王の風格すら漂う。

屋久島トレッキングガイド・観光情報

背景画像:ここからは本格的な登りが続きます(©Σ64 CC-BY 3.0)

大王杉 だいおうすぎ

翁杉は2009年に倒木、現在残る大株に往時の姿が偲ばれます。

かつては最大の屋久杉として君臨した、六神木のひとつ大王杉©Chris_73 CC-BY-SA 3.0

1966年に縄文杉が再発見されるまで、最大の屋久杉とされたことからその名を冠することになった“大王杉”

株の前と後ろでは5m以上もの差があるほどの急斜面に立っているため、訪れる人は必ず下から仰ぎ見ることになります。

最大の屋久杉とされ、威風堂々と高く聳える大王杉。前に立つと、かつて屋久杉のシンボルとして君臨した大王杉にまるで見下ろされているよう。

大王杉への行き方など

大王杉
樹高 24.7m
胸高周囲 11.1m
推定樹齢 3,000年
標高 1,190m
場所 大株歩道沿い

縄文杉への登山ルート荒川登山口から、大王杉までは往復で7~8時間程の本格トレッキング。大株歩道沿いでその雄姿を仰ぐことができます。

かつては大王杉のすぐ脇を通る別の路があって、裏側から試し切りの痕や空洞の中なども覗くことができたそうですが、空洞内でボヤがあったために近寄れないように路は封鎖されたとか。

水の島

苔むした杉や石。至るところに湧く清らかな水