神秘の島・屋久島 神々の宿る山々と森と水の島

霧島屋久国立公園・第三種特別地域、面積504km²の屋久島。
豊かで美しい自然が残り、中央に聳える宮之浦岳を含む屋久杉自生林など、島の面積の約21%が世界遺産に登録。ほぼ全域が山地、洋上アルプスと呼ばれる2,000m級の山々が連なる急峻な山々と日本一を誇る雨量が深い渓谷を刻む、山と森と水に満ちた神秘の島。

屋久島トレッキングガイド・観光情報

背景画像:屋久島の森(©Σ64 CC-BY 3.0)

森と水の島・神々の宿る屋久島

初めての屋久島・いつかは行ってみたい屋久島。
九州最高峰の宮之浦岳を中心とした円錐形の島には、日本一雨が降り、140もの川が流れる。
厳しい自然条件の中で何千年も続く、神秘に満ちた森と水の、島の営みに魅了されます。

森全体が緑に包まれる屋久島の森。精霊に出会える気すらしてきます。

森全体が緑に包まれる屋久島の森。精霊に出会える気すらしてきます。

宮之浦岳山頂の祠

宮之浦岳山頂の祠

神々の宿る神聖な山

九州最高峰の宮之浦岳をはじめ屋久島の中心に高く聳える山々は、古より神々の宿る聖なる山とされてきました。

それぞれの集落は、流れ込む川の上流に位置する山の名を拝し、山を“御嶽(おたけ)”と呼び、彦火々出見尊(山幸彦)を祭る益救神社の奥宮として崇め、「嶽神に参詣する者は不浄を清むる」「婦女十四以上の者は禁制」と伝承されています。
現在ある登山道のほぼすべてが御嶽詣に使われた参道です。

森の至る所に湧く水が沢を作り川へと流れる。

森に湧く水が沢を作り川へと流れる。

水の島

屋久島では「ひと月のうち35日は雨」と言い、平地の年間降水量は東京都の約3倍、山岳部だと5~7倍!

雨がもたらす豊かな水が屋久杉の森を育み、湧き出す水は140もの川を流れる。屋久島に生きるものすべての命の源。
苔むした杉や石。森の至る所に湧く小さな流れ、清らかな水の流れる沢。あらためて屋久島が水の島であることを感じさせます。

屋久島の苔むした森

屋久島の苔むした森

森の島

島の9割が森林である屋久島はまさしく森の島。
豊な水に恵まれた原生林に、推定樹齢7,200年とも言われる屋久島のシンボル“縄文杉”をはじめ、縄文の時代森に鎮座する数々の老樹。

縄文時代から続く人間の営みの中でも残されてきた、全身が緑に包まれるように深く苔むした太古の森。