森と水の島・神々の宿る屋久島
初めての屋久島・いつかは行ってみたい屋久島。
九州最高峰の宮之浦岳を中心とした円錐形の島には、日本一雨が降り、140もの川が流れる。
厳しい自然条件の中で何千年も続く、神秘に満ちた森と水の、島の営みに魅了されます。

森全体が緑に包まれる屋久島の森。精霊に出会える気すらしてきます。

宮之浦岳山頂の祠
神々の宿る神聖な山
九州最高峰の宮之浦岳をはじめ屋久島の中心に高く聳える山々は、古より神々の宿る聖なる山とされてきました。
それぞれの集落は、流れ込む川の上流に位置する山の名を拝し、山を“御嶽(おたけ)”と呼び、彦火々出見尊(山幸彦)を祭る益救神社の奥宮として崇め、「嶽神に参詣する者は不浄を清むる」「婦女十四以上の者は禁制」と伝承されています。
現在ある登山道のほぼすべてが御嶽詣に使われた参道です。

森に湧く水が沢を作り川へと流れる。
水の島
屋久島では「ひと月のうち35日は雨」と言い、平地の年間降水量は東京都の約3倍、山岳部だと5~7倍!
雨がもたらす豊かな水が屋久杉の森を育み、湧き出す水は140もの川を流れる。屋久島に生きるものすべての命の源。
苔むした杉や石。森の至る所に湧く小さな流れ、清らかな水の流れる沢。あらためて屋久島が水の島であることを感じさせます。