屋久島随一の森 ヤクスギランド

遊歩道を歩き進むと正面に堂々と聳え立つ千年杉が現れます。
安房市街地から17km弱、島の東側・標高1,000~1,300mに広がるヤクスギランド。
“ヤクスギランド”という名前からは貧弱な、または人工的なイメージを受けるかと思いますが、敷地内は数多くの著名巨木やユニークな木々が林立し、清らかな川が流れ、緑豊かな苔に包まれる屋久島随一の森。
豊かな自然を気軽に鑑賞できる島内随一の森となっています。
太忠岳へと続く天文の森へ

白谷雲水峡にも匹敵する苔むした森
ヤクスギランド最奥の蛇紋杉(倒木)のさらに奥。天文年間の伐採跡に再生した“天文の森”は深い苔に覆われ、訪れる人も少なく神聖な雰囲気すら感じる森。
静寂で緑豊かな森に佇む“大和杉”

ほとんど誰とも出会わない森に佇む
名がなくとも堂々とした屋久杉、樅や栂の巨木が林立するほぼ手付かずの原生林。綺麗な清水の沢、苔やキノコも多い静寂で緑豊かな森を独り占めできます。
ヤクスギランドの著名屋久杉
300年ほど前に伐採された切り株が多く残る入口付近の森では、森が再生する更新木の小杉が多く見られ、やくすぎの森コースと、ヤクスギランド蛇紋杉(倒木)の奥に広がる天文の森では、屋久杉の中で最も高い“天柱杉”や“釈迦杉”をはじめとする著名屋久杉が楽しめます。(釈迦杉・大和杉は敷地外ですがヤクスギランドから行けます。)
ヤクスギランドは世界自然遺産地域には入っていませんが、国立公園地域には含まれています。
ただ、指定区分は第三種特別地域なので景観などの保護保全の制限は緩く、通常の農林業活動が可能な地域。合わせて屋久島森林生態系保護地域の保全利用地区、自然休養林にも指定(どちらも保護しながら積極的に利用する方針)されているため、遊歩道やつり橋などの整備がある程度可能で、散策~ハイキング感覚で楽しめるようになっています。