翁杉 現在残る大株に往時の苔に覆われてた古木らしい風格、登山道に迫る迫力を思い偲ばれます。

航海の安全を守る神「塩土翁」からその名を拝領した“翁杉”
深い皺、苔むした姿。縄文杉に次ぐ太い幹回り。厳しい自然の中で2,000年の長きにわたり屋久島の森に鎮座し続け、その迫力ある威風堂々とした容姿と風格はまさに翁を彷彿させてくれました。
2009年に倒木、現在残る大株に往時の姿が偲ばれます。

屋久島トレッキングガイド・観光情報

背景画像:ここからは本格的な登りが続きます(©Σ64 CC-BY 3.0)

翁杉 おきなすぎ

翁杉は2009年に倒木、現在残る大株に往時の姿が偲ばれます。

翁杉は2009年に倒木、現在残る大株に往時の姿が偲ばれます。©Σ64 CC-BY-SA 3.0

縄文杉へのメインルートとなる荒川歩道を3時間ほど歩き、いよいよ屋久島の深い森へと進み入る大株歩道の入り口からすぐ。ちょうど標高が1,000mとなるあたりで最初に出迎えてくれた翁杉。

空洞化していた幹の内側から腐敗が進み、自身の重みとヤクグルマ、ナナカマドなどの着生木の重さに耐えきれず、2009年9月に倒木しました。
現在残る大株に往時の苔に覆われてた古木らしい風格、登山道のすぐ端に迫る迫力を思い偲ばれます。

倒木はとても残念ですが、この大株があるからこそ屋久島・屋久杉の数千年にも亘る自然のサイクルを感じることができるのかも知れません。

翁杉への行き方など

翁杉(2009年当時)
樹高 23.7m
胸高周囲 12.6m
推定樹齢 2,000年
標高 1,000m
場所 大株歩道入り口

縄文杉へのメインルートとなる荒川登山口から3時間、原生林が鬱蒼と茂る大株歩道に入っておよそ15分ほど。

翁杉のすぐ先にはウィルソン株、大王杉・夫婦杉と続き、1時間半ほどで縄文杉へ。
名の由来は、航海の安全を守る神「塩土翁」からという説以外に、ここから岩峰の「翁岳」が見えることから付いたとう説も。

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