万代杉 ばんだいすぎ

樹形が「盆栽のようだ」と言われるずんぐりと下膨れの万代杉は離れて撮影するのは難しい。
先端が折れて低い樹高、際立って下膨れした幹の根元から張り出した根が岩場をしっかりと掴むように抱え込む、樹形3,000年を越える六つの神木のひとつ“万代杉”
屋久杉の巨木が生き残る場所としては珍しい明るく開けたその場所は、海に突き出すように聳える切り立った花崗岩の山・モッチョム岳の南側。張り出した尾根の先端のため乾き痩せた土壌、海からは容赦なく吹き付ける強い風。
周辺で他に大きく育つ木の無い厳しい環境を、数千年の長きにわたって凌ぎ続けてきたことを容易に想像できる巨木に触れると、尊敬と労わりの気持ちが心を満たします。
対面すれば判りますが、その幹の前と後ろが“モッチョム”にも見えるのは偶然なのか…
万代杉への行き方など
万代杉 | |
---|---|
樹高 | 13.2m |
胸高周囲 | 8.6m |
推定樹齢 | 3,000年 |
標高 | 800m |
場所 | モッチョム岳登山道 |
屋久島の南端近く、千尋滝の駐車場からモッチョム岳へと続く登山道・タナヨケ歩道の途中の尾根の先端に立っています。
標高940mのモッチョム岳への登山道は、展望の無い樹林の中、腕を使うほどの急登が続き、万代杉まで片道90分程度、モッチョム岳往復6時間の厳しい登山。
モッチョム岳登山ルートマップ・グラフ
千尋滝駐車場→水場→万代杉(登り90分/下り70分程度)→モッチョム太郎→神山展望台→モッチョム岳(登頂:登り200分/下り160分程度)
世界自然遺産地域に聳えるモッチョム岳。切り立った花崗岩の岩峰から望む景色は絶景です。厳しい登山の苦労も手伝って感激すること請け合い。万代杉を訪ねるのであれば、20分先の巨木“モッチョム太郎”、そこから90分の山頂をぜひ目指して!
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