三代杉 三千数百年に亘って受け継がれた素性の良さと若々しさ

その名の通り三代がかりで育った巨大な杉“三代杉”
大きな空洞を持つ肥大な根。初代の倒木の上に育った二代目は伐採され、その切り株の上に現在の三代目が生まれ育って数百年。
人工林が続く森林軌道沿いで最初に出会う著名木は、未だ若輩者の小杉でありながら風格の漂う屋久杉のプリンス。

屋久島トレッキングガイド・観光情報

延々と続くトロッコ軌道跡はリズムよく歩きたい(背景画像:©Σ64 CC-BY 3.0)

三代杉 さんだいすぎ

三代・三千数百年に亘って更新を続ける三代杉

三代・三千数百年に亘って更新を続ける三代杉©Chris_73 CC-BY-SA 3.0

初代が樹齢およそ2,000年で倒れ、その上に育った二代目は樹齢およそ1,000年で伐採。その切り株の上に今の三代目“三代杉”が生まれ育って数100年。

木々の密集する森では陽のあたる場所もなく、倒木や伐採の痕は新しい世代が育つ格好の場所で、木々深い屋久島の森ではこの「更新」が多くみられます。三代杉は倒木更新・伐採更新の中でも代表的なもの。
肥大な根は二代目のもので、大きな空洞は初代が朽ち果ててできたものです。

三千数百年に亘って受け継がれた素性の良さと小杉の若々しさ。屋久杉のプリンスと言えるかも。

三代杉への行き方など

三代杉(三代目)
樹高 38.4m
胸高周囲 4.4m
推定樹齢 500年
標高 740m
場所 トロッコ道脇

荒川登山口から人工林の続くトロッコ道を歩くことおよそ一時間。

三代杉の根元周辺は少し広くなっていて、時間的にも休憩をとる人が多い人気のスポット。
三代目自身は屋久杉とは呼べない小杉ですが、二代目の根は周囲10m以上あって著名木らしい佇まい。ここから水場も近い。

コース・マップ・グラフ

屋久島への行き方、バス・レンタカーなど島内の交通