“釈迦杉には龍が棲む”という伝説・足元の小さな泉は“精霊の泉”

頂に巨大な奇岩・天柱石を拝する太忠岳への登山道途中。訪れる人も少なく静かな天文の森は深く苔むし、差し込む光に神々しさすら感じさせる中でひっそりと高く聳える“釈迦杉”。
周囲の雰囲気と合わせて神聖なイメージが伴う為か“釈迦杉には龍が棲む”という伝説や、足元の小さな泉は“精霊の泉”。

屋久島トレッキングガイド・観光情報

天文の森・釈迦杉には龍が棲むという伝説など龍神伝説は多々(イメージ:©Σ64 CC-BY 3.0)

釈迦杉 しゃかすぎ

足元に精霊の泉と言われる小さな泉を従える釈迦杉

足元に精霊の泉と言われる小さな泉を従える釈迦杉

ヤクスギランド150分コースのさらに奥。江戸時代天文年間に伐採された朽ちた巨木の切り株と、名は付いていなくとも立派な屋久杉の巨木が茂る“天文の森”

木道の類などはほとんど無い登山道を進むと一帯は苔が非常に多く、全身がまるで緑に包まれているよう。
蛇紋杉(倒木)からおよそ45分、小沢を渡る橋の向こう側に精霊の泉と言われる小さな泉を従えるように“釈迦杉”がすっきりと立っています。

これより先は太忠岳・花折岳への登山ルートです。さらに先へ進むつもりなら登山装備を整えて。

釈迦杉への行き方など

釈迦杉
樹高 不明
胸高周囲 不明
推定樹齢 2,000年
標高 1,220m
場所 天文の森

ヤクスギランド150分周遊コース最奥からゆっくり往復2時間。蛇紋杉(倒木)から太忠岳方向へ進んだ“天文の森”の奥にあります。

天文の森 ルートマップ・グラフ
入口→林泉橋→荒川歩道→小花歩道→蛇紋杉(倒木)→天文の森:小田杉・釈迦杉(釈迦杉往復5km・標高差200m・所要約1.5時間はヤクスギランド外)→天柱橋→沢津橋→仏陀杉歩道→清涼橋→出口

ヤクスギランドは世界自然遺産地域には入っていませんが、屋久島森林生態系保護地域の保全利用地区、国立公園第三種特別地域、自然休養林などに指定されています。

ベストシーズン

春夏秋冬・屋久島トレッキングのシーズン