雷神杉 自然現象を神格化した、雷を起す神・雷神の名を拝する巨木

かつての宮之浦岳参りの道深くの静かな森に鎮座する、水神宿る龍神杉の直前で、まるで参道を見張る門番のように待ち構える二本の屋久杉のうちのひとつ“雷神杉”。
こちらを睨みつけているようにも見える大きな瘤を持つ、自然現象を神格化した、雷を起す神・雷神の名を拝する巨木

屋久島トレッキングガイド・観光情報

三神杉の控える神域への道のりはかなり急登(イメージ:©Σ64 CC-BY 3.0)

雷神杉 らいじんすぎ

幹の胸高周囲が11.6mもあり、うねる皺睨みつけられているようにも見える大きな瘤が迫力ある雷神杉

宮之浦岳まで続くかつての宮之浦岳参りの道・益救参道に控える竜神杉の直前、岳参りの参拝者を道の左右で待ち構えるように立つ二本の杉。
益救参道を2007年に登山道として整備・開放するのに伴い、この森の主・竜神杉の名にちなみ、竜神・風神・雷神の三神にちなんだ名を拝領した“雷神杉”

樹幹に深く刻まれた皺がうねり、睨みつけられているようにも見える大きな瘤が“雷の神”を想像させたのでしょうね。

風神杉と雷神杉は名鑑が付いていません。そもそも2007年の命名時も「仮称」だったそうで、町の公式サイトにも記載されておらず、風神杉と雷神杉を逆に、またはそれ以外の木を「これが雷神杉」という人もいる始末。

雷神杉への行き方など

雷神杉
樹高 不明
胸高周囲 11.6m
推定樹齢 2,000年
標高 1,260m
場所 龍神杉歩道

沢の水音を聞きながら、トロッコ軌道跡あり、長く続く苔むした石段あり。かつて参道として用いられた雰囲気の残る龍神杉歩道。
訪れる人も少なく、屋久島らしさを感じられる穴場。縄文杉の混雑がイヤな方には是非お薦めしたい三神杉トレッキングです。

竜神杉トレッキング ルートマップ・グラフ
益救参道登山口→林道・石段・トロッコ軌道跡・渡渉→三神杉(竜神杉・雷神杉・風神杉)(登り4時間/下り3.5時間程度)

片道わずか5.4kmで標高差1,100mほどを登りますのでかなり厳しいですよ。

ベストシーズン

春夏秋冬・屋久島トレッキングのシーズン